ごあいさつ

平成4年に山形県が行った発掘調査で、山形県舟形町西ノ前遺跡から高さが45センチという日本最大の縄文土偶が出土しました。この土偶は大きさもさることながら、均整のとれた八頭身の全身立像で、その美しい容貌からいつしか『縄文の女神』と呼ばれるようになりました。

平成1O年、この土偶をはじめとする出土した48点の土偶すべてが国の重要文化財に指定されました。その後、平成24年4月、『縄文の女神』土偶は国宝に指定され、名実ともに町の宝であり、国の宝となりました。

『縄文の女神』は今から約4,500年前の縄文時代中期に製作されたものと言われています。この土偶を作った西ノ前遺跡の先人たちは、緑あふれる山々と、清流小国川が育んだ白然豊かなこの地で、どんな生活を営んでいたのでしょうか。

はるか昔、縄文人は1万年以上の長きにわたり、白然と共存しながら繁栄を築き上げてきました。縄文時代をふり返り、暮らしや文化を学ぷことによって、今後の私たちの進むべき方向を再発見できるのではないかと思います。

舟形町教育委員会

縄文の女神について

縄文の女神のデータ 出土地:山形県最上郡舟形町舟形字西ノ前西ノ前遺跡(集落跡)年代:縄文時代中期(約4,700年前) 高さ:45cm 重さ:2.8kg 国指定重要文化財(平成10年指定)

土偶は、縄文時代を代表する遺物の一つで、人や動物の形につくられた土製品です。現在までに日本各地で約15,000個が発見され、その出土分布は東日本に多く、西日本には少ないことが判っています。

そのほとんどは、故意に壊された状態で発見され、完全な形の土偶は、極めてめずらしく、しかも後に、復元されたものも決して多くはありません。

大きさも、大きいもので、高さが平均約15~20センチで30センチを超えるものは非常に稀れです。

作り方も初期のものは、中実で新しくなると中空の土偶が圧倒的に多くなります。 土偶の具体的な用途は、はっきりとは分かっていませんが、そのほとんどがバラバラに壊された状態で発見されていることから、呪術や儀礼などと深い関係があるのではないかと考えられています。 西ノ前遺跡の土偶は、高さ45センチと日本の土偶の中で現在一番大きくしかも欠損部がなく完全に復元された学術的にも、造形的にも縄文時代を代表する土偶です。

日本考古学協会会員 佐々木 洋治

 
 

西ノ前タイプ土偶 関係遺跡分布図

1.西ノ前遺跡、2.水木田遺跡、3.原の内A遺跡、4.百々山遺跡、5.牧野遺跡、6.台ノ上遺跡、7.中ノ内A遺跡、8.小梁川遺跡、9.川下響貝塚、10.長者原貝塚、11.音坊遺跡、12.法正尻遺跡、13.曲木沢遺跡、14.石生前遺跡、15.月崎遺跡、16.七郎内C遺跡

舟形町歴史民俗資料館のご案内

常時「縄文の女神(レプリカ)」を展示しています。

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開館時間

4月15日から11月15日まで
午前10時~午後4時30分

休館日

毎週火曜日(※祝日の場合は翌日)

 
 
縄文の女神 Memorial 「縄文の女神」のレプリカを販売しております。記念品やトロフィー等にご利用してみてはいかがでしょうか?